お肌のコト

クリニックに行ってもシミが消えないのはなぜ?再発の本当の理由

「レーザーでシミを取ったのに、また出てきた」「薬を使ってもあまり変わらない」——そんな声は少なくありません。実際、シミ治療を受けた方の多くが、数ヶ月~数年で再発を経験しています。なぜ、せっかく治療してもシミは戻ってしまうのでしょうか?その理由は、シミを作る仕組み自体が変わっていないことにあります。

レーザーや塗り薬といった医療的アプローチは、「今あるシミ(メラニン)」を取り除く方法です。しかし、シミを生み出す**メラノサイト(メラニンを作る細胞)**の働きまでは抑えられません。そのため紫外線や摩擦、ホルモンバランスの乱れなどの刺激を受けると、再びメラニンが作られ、同じ場所にシミが再発してしまうのです。つまりレーザーは「削る」ことはできても、「作らせない」ことはできません。

さらに、間違ったスキンケアもシミを悪化させます。刺激の強い化粧品や摩擦のあるクレンジングによって炎症が起こると、バリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすい肌になります。その結果、メラニンが過剰に生成され、シミが濃くなることも。

加えて、肌のターンオーバーの乱れも再発の一因です。肌の奥には、まだ表面に出ていない「シミ予備軍」が潜んでおり、ターンオーバーが滞ることで少しずつ表面に浮かび上がってきます。治療後しばらくして現れる“新しいシミ”は、実はもともとあったメラニンが表面化したものかもしれません。

本当に大切なのは、「シミを作らせない肌」を育てること。肌のバリア機能を高め、メラニンを過剰に作らせず、ターンオーバーを整える。サロンでは、こうした“肌の仕組みそのもの”を整えるケアを行い、再発を防ぐサポートをしています。

シミは「取る」だけでは終わりません。根本から整えることで、ようやく“シミに悩まない肌”が育っていくのです。